第16回山口100萩往還マラニック大会(70k)
天候 雨

前日に山口入りする。福岡からRCのメンバー4人でうろうろ。おいしいものがないかとさがして、観光センターにいって店を聞く。出口のところに足湯があった。足湯初体験。あったかい。結構足だけでも体が温まってる。
天気はおもっきし雨、それも高速に乗っている間は豪雨だった。250キロ走る人はこの中を走ってるの?!とびびる。
お昼は東京庵(だったかな?)という蕎麦屋さんでそばを食べる。その後宿泊先のホテルにいくが、かぎが閉まってて入れない。多分4時にチェックインだからそのときまで開かないのだろうと、観光にいく。
中原中也記念館を見て回るが速攻終了。写真集みたいにあるかな?とおもったけど主に執筆した詩や手紙だったのでちょっと残念(当たり前か)
その後、説明会にいいこうとするがすぐ目の前にある建物がそことは気がつかず30分くらいうろうろ…結局まにあわなかったので、観光続行。錦鶏の滝に行くことにする。途中でふと見ると『萩往還』と書いてある場所発見、、ちょっと登ってみる。石畳の道でつるつるすべる。足場ごっつ悪し。
もしかして、明日はここを走るの?とびびる。
気を取り直して錦鶏の滝にいく。滝は雄と雌とあって雌のほうにいく。足場がごっつ悪くて、なかなか進めない。落ちそうで怖い。到着すると雨のため勢いのかなりいい滝発見。速攻写真をとって戻った。雄滝には行く気力がなく帰るがどうも雄のほうがよかったみたい…失敗
ホテルに行き、荷物を置いて食事へ。。なぜか山口までゆき嬉野の温泉湯豆腐を食べた。。(笑ってもーた)食事は結構いいところにいったので値段も料理もよかったです。
かえって風呂に入り、速攻明日の準備、外は豪雨…明日はどうなるんだろうと思いつつ寝る。

朝3時起床、起きると雨は降り続いている。レインコートは必須かな?と思いシャツはTシャツに決定。『九州で走ろう会!』のTシャツを着る。
会場につくともう皆集まっている。荷物を預けるともう時間がせまってきた。スタートの場所で、35キロに参加のIさん発見。
先に35キロがスタート。ウェーブスタートだそうで、何回かに分けてスタートした。
いよいよ70k、私は6時15分スタート!スタートすると一斉に皆駆けていく。私は相変わらずののんびり走りでいく。角を曲がるとそこはもう坂。。坂を3キロくらい登っていくといよいよ萩往還道に入る。石畳は滑りやすくなかなか走れない。途中であきらめ歩く。石畳が終わったら枯葉の沢山落ちている泥道。連日の雨でかなりぬかるんでいた。最初はその泥濘をなるべくさけて走っていたがもう途中からどうでもいいやと、わが道をいく(どこを走っても結局ドロドロになるので)靴は一瞬で真っ黒、ドロドロ。靴の中は常にウェット状態でした。(水虫できそうな環境やなあ〜と思った)
泥道はなんとか走れそうなところは走ったがすぐ石畳やら階段やらになってなかなか走れない。延々と続く山道、それも登り。。これは頂上っちゅーのがあるの?とおもいつつあがっていく。すべったりしながら進んでいくとようやっと頂上。すれ違った人が『もうこれが一番高い山よ』といってくれた。その後下る…下りも急、、でも、私は下りしか走れないのでなるだけ下りは走るようにした。
二つ目の山を越えてようやく舗装道に出る。2〜3キロ(?定かではない)ほど緩やかな道を下る。途中で施設エイドがあって暖かいお茶をいただいた。おいしかった。
走っていると後ろから何かをつぶやきながら走ってくる人がいた。よくきくと『S.A.G.A』といっている。私のことだった。はは、、『奥さんまだ来ないんよ〜』と夫婦で参加の長崎の方はその後奥さんが追いついたあと『S.A.G.A』といいながら去っていった。
その次には何度か参加したことがあるらしき人から『もうちょっといったら豆腐とかおにぎりとかあるよ』と教えてくれた。
その後14.3キロのところで佐々並のエイドにつく。本当に豆腐があった。ねぎを沢山かけてあっておいしかった。おにぎりと豆腐を食べて再出発。佐々並のエイドを進んでから速攻道を間違える。後ろから『道、まちがってますよ〜』といわれもどる。うひゃ〜、よかった。
又山道を通る、舗装道を通ることはほとんどない。でも山道を登ったり下ったりはむっちゃキツイんやけど舗装道より楽しかった。膝も痛くならないし。
その後地元山口の方と一緒になる。『すんませんね〜、遠くからきてるのに天気悪くて〜』といわれる。いろいろと話をしたが、前の週にハーフを走ったらしい。。すごい。明木のエイドの近くまで一緒に話をしながら走った。
23.6キロのところで明木(あきらぎ)エイドに到着。この直前にアクシデント発生。雨も小降りになったのでポンチョを脱ごうと思ったら(薄いゴミ袋みたいなポンチョ)思いっきり息を吸って脱いだのでポンチョが口にくっついて窒息しそうになった、しばらくじたばたしてようやく脱げる。。息を吐けばいいことなのに一瞬パニックになってしまった。怖〜
明木で、少しだけ休憩し、すぐ出発。またしても山道、、でもなんか楽しい。詳しい場所は忘れたがここらあたりで植村さんに会う。思わず叫んでしまった。すごい!だって250キロにエントリーのはず、、もう帰ってきてる。あとで会いましょうといって分かれる。
この頃になるともう結構250キロの人とすれ違うようになってきた。140の人もすれ違う。すごい。元気の人もいるが、真っ青な顔でヨロヨロと足を動かして進んでいる人もいる。もう自分の限界を思い切り超えている状態なんだろうと思う。でも皆まぶしく見えた。カッコ良かった。
 27.2キロのところで萩有料料金所エイドにつく。ここでもお茶をいただく。本当にありがたい。その後、近くを走ってる人に『もうすぐ折り返し?』と聞いたら、『まだまだ先』といわれた。あ、そうや、良く考えたら折り返しは35キロやった。そのあとちょっと話をしながら走ってたら『ここから折り返しまでが精神的にキツイですよ、僕のいったこと、必ず後でわかります』といわれる。
…そうやった。萩に入ったがゴールはなかなかみえてこない。それも普通の道で面白くもない。風景はというと遠くに山があって、川があって、、でもあまり変わらない風景に飽きる。
雨も強くなってきた。やっと折り返しにつく。ちらし寿司をいただいて、お茶を飲む。私はもともと余力がないのと体力がないのでじっととまっていると体がもう休憩モードになってしまう。だからあまり休憩しなかった。着替えも用意してたが、着替えてもどうせ又汚れるのでもうそのまま、靴も足にあってるみたいでマメもできてないのでそのまま出発した。
折り返して走る。まだ足は走れるみたいなので、この舗装道路の間は少しでも時間を稼ぐために走ろうと走る。もう少しで料金所のエイドというところで、ちょっと休憩、歩き出す。そうすると、福岡から参加の方が『あんたが、ペースがゆっくりやからついていったら結構いけたわ』といわれた。もうウルトラの達人でいろいろな大会完走したらしいけど、最近はなかなか完走できなくなってきたとのこと。しばらく一緒に歩く。黒砂糖を頂いた、おいしかった。
再度料金所のエイドへ行く。このころ、胃がキリキリ痛んできたので胃薬を飲む。そして走り出す。でも速攻歩く。もうこうなったらのぼりは歩き、くだりは走りという風に決めた。(きめないと足が走るのを拒否しそうだったから)
女の人と『なめてたですね〜。こんなコースとは』といいながら走る。でもそのうち去っていってしまった。次にカップルらしき人達が後ろからきた(夫婦かな)『もう、走れないでしょ?私も、下りでしか走れない』といってた。皆同じなんかな?と思う。
明木の休憩所に到着するとエイドには、もう飴しか残っていなかった。『おにぎりとかはもうないですか?』と聞くともうないらしい。うげげ、失敗した。(でも本当はおにぎり一人一個らしい…)
飴を2個くらいガリガリかじって出発。しばらく進んでいたが段々おなかがすいてきた。折り返しのお寿司は1/3しか食べられなかったけど、あれを持ってくればよかったと後悔。とうとう山の中で空腹で走れなくなる。ヤケになって『おなかがすいた〜』と叫んでいたら横を走ってる人が甘露飴をくれた。それでかなり復活(本当にありがとうございました)そしてさらに『もうすぐいったら又エイドだからそこには何かありますよ』といわれる。すんません、食欲旺盛で…
いよいよ最後の佐々並エイド、ここにはあったあった!バナナがあった!おいしかった。生き返った。すごく元気なった。エイドのイスに座っている140キロの男の子は『あー!!ゴールに間に合わん!』といっていた。ん?時計をみるとあと3時間ちょっと。エイドの人たちが『まだ間に合うよ』といっている。。ここで、はっ!と思った。今からって山やった…
慌てて再出発する。途中の長い舗装道路がとても長く果てしなく、道はここであってるの?と思いながら走ったり歩いたりした。途中で私設エイドのおばちゃんが『ぼた餅があるよー』といってくれた。寄りたかったけど時間が心配だったのでパスした。山道に入ると後は早かった。そういえば下りのほうが多かったなあと思いながらなるべく走れるところで走る。
のぼりで歩いていると埼玉からの女性と一緒になる。『年に何回かこういう大会にでて自分をリセットしないと仕事できないんですよ』という。すごい!でものぼりを歩くスピード、恐ろしく速かったです。
下りをかっ飛ばして(私なりに)いくと今度は東京から来たという男性と一緒になった。『ゴールしたらビール飲む!』と話したら『いいですねー、私お酒飲めないんで、おいしいものを食べます』とのこと。しばらく同じくらいのスピードだったがそのうち抜かれてしまった。
その後、こいのぼりを腰につけた福岡の男性が『門司港レトロの大会に出たんですか?』と聞いてきた。その人はエントリーしたのに出られなかったらしい。萩は去年も70kに参加したとのことだった。いよいよ最後の山を抜けた。あとは3.5キロの舗装道を下ればゴール!
しかし、ここでかっ飛ばしたツケがきてひざがガクガクになってた。今度はルールを変えて、平坦は歩きで坂は走りに変える。(自分に甘すぎ)ここではカップル?らしき人といっしょになる。話をしてて意気投合!『走り終わったらビールのむぞ!』と叫びながら走る。
いよいよ最後の坂を降りて曲がるとゴールの瑠璃光寺!ない力を振り絞ってゴールした!
私の時計では大体11時間10分くらい(時計を止め忘れてたので、この時間で止めた、もう1分2分前かも)でした。
ゴールでは写真をとってくれて、完踏賞をもらう。
感動してへたり込んでしまった。

その後銭湯に入ってドロドロの体を洗いホッとする。やっと生き返った感じ。
銭湯からでて、パーティ会場へ。惣野(字、あってるかな?)旅館の座敷であった。もうすでにぎゅうぎゅうづめ状態だった。結局端っこのほうに座る。なんと横は植村さんだった。
ビールを飲みながら250を走った人の話を聞く。面白かった。トランスアメリカを走った人や萩往還を10回完走した人など超人だらけだった。
本当におもしろかった。

良かったこと  
手続きのときに横をみると小野木さんという方の『あぶないランナー』という本が売ってあった。パーティの時に聞いたが、今回も出場していたらしい。『鉄人ドクターの…』という本を以前読んだことがあったので興味があったので購入した。かなり参考になることがかいてあった。店では売っていないというこの本、ウルトラする人には超お薦めです。

靴があっていたのか、足にマメとか何もできなかった。痛くもならなかった。

悪かったこと
完踏リストに私の名前が載っていない…なんで?チェックしてもらったのに

反省
 やっぱりすぐ歩こうとする。トイレに無駄にいきすぎ(出なくてもなんとなく行ってしまった) 
くだりばかり走っていたので今、激しい大腿の筋肉痛で、ロボット状態です。
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